松江は島根県の北東部に位置しており、お隣の鳥取県との県境近くに位置しています。初めて松江を訪れる方にとっては松江の観光スポットといえば松江城が真っ先に思い浮かぶと思いますが、他にも魅力的な観光スポットがたくさんあって見どころ満載です。
また、この松江には、観光に便利なホテルや旅館もたくさんあります。
松江城はとても有名で国宝にも指定されており、周辺にもさまざまな観光スポットが多くあります。
松江に行くなら松江城だけでなく、ぜひ周辺の観光スポットにも足を延ばすことをおすすめします。
しかし、初めて松江を訪れる方にとっては限られた滞在時間の中で、どんなルートで観光すればいいのか悩む方もいらっしゃるかと思います。
そんな時には観光モデルコースがあれば、きっと役立つはずです。
筆者は車なしで1度、レンタカーで1度の計2回、松江・出雲を訪れたことがあります。その経験をもとに、こちらでは松江観光モデルコースで車なしの場合を中心に見どころなどについて紹介していきます。また、観光に便利なおすすめのホテル・旅館、アクセスなどもご紹介していきますので是非参考にして下さい。
松江観光モデルコース車なしの場合と見どころ
「松江」には多くの観光スポットがありますが、車なしで観光するなら松江の観光地を巡るループバス「ぐるっと松江レイクライン」を利用するのがおすすめです。「ぐるっと松江レイクライン」なら松江市内の主な観光スポットを網羅しており、お得な1日券もあって車なしでも効率良く観光できます。
松江観光モデルコースとしては松江市内なら「松江城とその周辺」と「宍道湖の夕日」、「八重垣神社」、玉造温泉の「玉作湯神社」などがおすすめの観光スポットになります。さらに時間に余裕があれば安来市の「足立美術館」や鳥取県の「境港」まで足を延ばすことをおすすめします。
「松江城」と「宍道湖の夕日」は特におすすめの観光スポットで、その他にも「八重垣神社」で良縁祈願と境内森の中の「鏡の池」でご縁占いをしてみたり、玉造温泉の「玉作湯神社」で「願い石・叶い石」のお守りを作りに行くのもいいでしょう。(※「八重垣神社」と「玉作湯神社」は「ぐるっと松江レイクライン」のルート外)
また、松江へのアクセスが鳥取方面の場合は鳥取県の境港もおすすめです。境港は漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるさんの出身地で、境港駅前からの「水木しげるロード」には妖怪たちの像やテーマパークが集中していて妖怪ワールド全開です。
JR「米子駅」からJR「境港駅」間を走る「鬼太郎列車」もユニークで、乗ると楽しそうですし、新鮮な魚介が揚がる港町で冬は松葉カニが名物です。
松江観光に1日しか時間がない場合、1泊2日の場合など使える時間や訪れたい観光スポットの優先順位に応じてモデルコースをアレンジしていくのがおすすめです。
おすすめ度☆☆☆:「松江城とその周辺」「宍道湖の夕日」
おすすめ度☆☆:「八重垣神社」、玉造温泉の「玉作湯神社」など
時間がある場合(松江周辺):
「足立美術館」(おすすめ度☆☆☆)
鳥取県「境港」(おすすめ度☆☆)
松江観光の見どころ①~松江城
松江観光で外すことができない最大の見どころといえるのが国宝・松江城です。
松江城に到着したなら、まずは松江城と公園を取り囲む堀川を遊覧船に乗って楽しむ「堀川めぐり」がおすすめです。船頭さんの解説付きでコース全長3.7kmを約50分かけて巡り、のんびり楽しいひと時を過ごせます。乗り場は3か所あって1日乗り降り自由なので、移動の手段としても便利です。
続いて、城内に入って散策や展示物の見学などした後、いよいよ天守閣へ向かいます。天守最上階望楼から眺める松江の城下町と宍道湖はまさに絶景といえる素晴らしさでした。その後は「松江歴史館」や「塩見縄手」など松江城周辺を観光したり、ランチなどグルメを楽しむのがおすすめです。
松江城の観光は松江観光のメインともいえるので、所要時間も半日はみておいたほうがいいでしょう。どれだけ時間をかけられるかにもよりますが、「堀川めぐり」と「天守最上階望楼からの眺め」は必見の見どころです。
松江城へのアクセス
JR松江駅から「ぐるっと松江レイクライン」で松江城(大手前)下車(約10分)、徒歩約10分
松江観光の見どころ②~宍道湖の夕日と嫁ヶ島
松江を訪れたら、ぜひ見ていただきたいのが「宍道湖の夕日」です。宍道湖畔の「宍道湖夕日スポット」から眺めるか、「宍道湖観光遊覧船」で船上から眺めるか、どちらも甲乙つけがたい夕日の絶景が見どころです。
「宍道湖夕日スポット」は宍道湖に浮かぶ嫁ヶ島を望む夕日鑑賞ポイントで、湖沿いの遊歩道や階段状のテラスからゆったり宍道湖の夕日を眺めることができます。夕日と嫁ヶ島が重なる光景はまさに絶景というしかない素晴らしい光景でした。
一方、「宍道湖観光遊覧船」からは嫁ヶ島や松江しんじ湖温泉近辺など、湖上のさまざまなスポットを周遊しつつ夕日を鑑賞できます。「宍道湖観光遊覧船」に乗って宍道湖の夕日を楽しむなら「ぐるっと松江レイクライン」の「宍道湖遊覧船乗り場」で下車してすぐです。
宍道湖の夕日へのアクセス
「宍道湖夕日スポット」
・「ぐるっと松江レイクライン」の「夕日鑑賞便(嫁ヶ島観光ルート)」→「夕日公園前」または「嫁ヶ島夕日公園」下車
・JR松江駅から市営バスで「松江警察署前」(約5分)下車
「宍道湖観光遊覧船」
・「ぐるっと松江レイクライン」の「宍道湖遊覧船乗り場」で下車
・JR松江駅から徒歩約5分(第2乗船場)
松江観光の見どころ③~足立美術館
足立美術館は松江市からは少し距離があり、車なしの松江観光モデルコースの観光スポットとしてはやや不便ではありますが、それでも訪れる価値が十分にあります。
息を吞むような美しい日本庭園と横山大観の作品など、まさに日本の美が凝縮されているといえます。個人的には自然の山々をバックにした「枯山水庭」が素晴らしく、最高の見どころでした。
足立美術館への松江からのアクセスなど
アクセス
JR山陰本線で松江駅から安来駅へ(約25分)→ 無料シャトルバスで足立美術館へ(約20分)
駐車場:あり(無料・400台)
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松江のおすすめホテル・旅館
「松江」には多くのホテル・旅館があり、エリアとしては大きく「松江駅前」「松江しんじ湖温泉駅周辺」「玉造温泉」の3つに分けることができます。
どのエリアにも魅力的なホテル・旅館がありますが、ここでは「松江しんじ湖温泉駅周辺」のホテル・旅館を紹介します。理由は島根県を観光する多くの人が松江以外に出雲大社方面も合わせて観光するからです。
「松江しんじ湖温泉駅周辺」エリアなら一畑電鉄「松江しんじ湖温泉駅」から「川跡」で乗り換え1回の約1時間で「出雲大社前駅」にアクセスできて大変便利です。
「出雲大社」観光のモデルコースと見どころなどは、こちらをご参照下さい↓↓
松江しんじ湖温泉 大橋館
この「松江しんじ湖温泉 大橋館」は、一畑電鉄「松江しんじ湖温泉駅」から徒歩約16~17分、JR「松江駅」から徒歩約15分で、両駅のちょうど中間ほどに位置しています。
大橋川の河畔、松江大橋のたもとの和風旅館で、ロビーでは琴の生演奏とお抹茶で迎えてくれます。一番の特徴は和と洋のマリアージュ(和魂洋才)で、全20室中13室がベッドスタイル、料理のテーマも「食と酒のマリアージュ」です。
大橋川と宍道湖の景観、松江しんじ湖温泉の湯、ノスタルジックの雰囲気が旅の疲れを癒してくれることでしょう。
松江しんじ湖温泉 ニューアーバンホテル本館・別館
この「松江しんじ湖温泉 ニューアーバンホテル本館・別館」は、一畑電鉄「松江しんじ湖温泉駅」から徒歩約5分です。
一番の特徴はやはり観光スポットへのアクセスの良さで「松江城」まで徒歩約10分、「宍道湖夕日スポット」まで徒歩約15分と、観光に大変便利な場所に位置しています。アクセスの良さ以外にも、宍道湖の眺望や天然温泉を楽しめるのもおすすめポイントです。
松江しんじ湖温泉 松平閣
この「松江しんじ湖温泉 松平閣」は、一畑電鉄「松江しんじ湖温泉駅」から徒歩約3分です。
一番の特徴は客室がすべて和室の部屋数13室の旅館で、和のテイストを存分に楽しめます(2023年春リニューアル)。その日の素材を見てからお品書きを決めるという料理も特徴で、宍道湖の天然温泉も楽しめます。
松江へのアクセス
「松江」に行くには、電車、車、または飛行機など、さまざまなアクセス方法があります。遠方からのアクセスの場合は飛行機がおすすめですが、その他のアクセスはいずれもかなりの時間を要します。
松江へ電車で行く場合
「松江」への電車でのアクセスは、まずは新幹線などでJR「岡山駅」を目指し、そこで特急やくもに乗り換え「松江駅」へ向かいます。寝台特急を利用すれば、夜東京を出て翌朝「松江」に到着してそのまま観光に向かうこともできます。
電車の場合
各地から新幹線でJR「岡山駅」へ → 特急やくもで「松江駅」へ(約2時間30分)
または、JR「東京駅」→ 寝台特急サンライズ出雲で「松江駅」へ(約11時間30分)
松江へ車で行く場合
「松江」に車で行くには、各地から山陰自動車道に入り、松江中央ICで下りて松江に向かうルートが一般的なアクセスになるでしょう。高速道路を使わない場合は国道9号からアクセスするのが便利です。
車の場合
大阪方面から
中国自動車道→落合JCT→米子自動車道→米子JCT→山陰自動車道→松江中央IC
広島方面から
広島自動車道→中国自動車道→三次東JCT・IC→松江自動車道→三刀屋木次IC→山陰自動車道→松江中央IC
松江へ飛行機で行く場合
松江へ飛行機で行くなら島根県なら「出雲縁結び空港」、鳥取県なら「米子鬼太郎空港」からのアクセスになります。ともに一畑交通バスで「出雲縁結び空港」は約30分、「米子鬼太郎空港」からは約45分で松江到着です。松江や境港など宍道湖東側エリアへのアクセスなら、「米子鬼太郎空港」も便利です。
飛行機の場合
・出雲縁結び空港→ 一畑交通バスで約30分
・米子鬼太郎空港→ 一畑交通バスで約45分
松江観光モデルコース車なしの場合と見どころ~まとめ
今回は、松江観光モデルコースで車なしの場合を中心に見どころなどを紹介してきました。また、観光に便利なおすすめのホテル・旅館、アクセスなどもご紹介してきました。
車なしの松江観光モデルコースとしては松江市内なら「松江城とその周辺」と「宍道湖の夕日」、「八重垣神社」、玉造温泉の「玉作湯神社」などがおすすめの観光スポットで、さらに時間に余裕があれば安来市の「足立美術館」や鳥取県の「境港」まで足を延ばすことをおすすめします。
見どころは多いですが、個人的には「松江城とその周辺」と「宍道湖の夕日」、そして「足立美術館」がおすすめで、所要時間としては1泊2日ほしいところです。
また、松江にはさまざまなホテル・旅館がありますが、おすすめなのが出雲や松江城観光のアクセスに便利な「松江しんじ湖温泉駅周辺」エリアです。ご紹介した3軒のホテル・旅館はいずれも宍道湖の素晴らしい眺望と天然温泉を楽しむことができるので、お好みに応じて選択するといいでしょう。
松江へのアクセスはさまざまな方面・手段がありますが、出雲大社と合わせて観光される方が多いと思います。ある程度、訪れる観光スポットを事前に決めておいて時間の許す限り、うまく観光していただければと思います。その際に筆者自身が体験した車なしの松江観光モデルコースがお役に立てば、うれしいです。
ぜひ松江を訪れてその魅力に触れ、いい旅の思い出を作って下さい!
最後までお読みいただき、ありがとうございます
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