兵庫県神戸市の有馬温泉は「日本三古泉」と「日本三名泉」の両方に数えられる温泉で、鉄分を多く含む茶褐色の「金泉」とラジウムを含む無色透明の「銀泉」で知られています。
有馬の温泉街は曲がりくねった狭い石畳の坂道もありますが、観光するには比較的コンパクトで巡りやすいといっていいでしょう。観光は温泉関係の観光スポットやお寺巡り、有馬温泉を愛した太閤秀吉にまつわる場所、そしてご当地グルメなどで、車なしでも存分に楽しむことができます。
とはいえ、初めて有馬温泉を訪れる場合は事前に観光スポットを把握しておいたほうがスムーズに観光できます。車なしでも楽しめる観光モデルコースがあれば、便利で役に立つはずです。
また、この有馬温泉には駅から徒歩圏内に観光に便利なホテル・旅館も多いです。歴史ある建物やレトロ感ある雰囲気の中で、きっと素晴らしい時間を過ごせることでしょう。
有馬温泉を観光する方は神戸などとともに日帰り、あるいは1泊2日で訪れる方が多いと思います。
有馬温泉の観光モデルコースでは車なしで日帰り~1泊2日でコンパクトに観光できるようなモデルコースを組んでみました。きっと有馬温泉の観光に参考になると思いますよ。
今回は、有馬温泉の観光モデルコース【車なしの場合】を日帰りと1泊2日の2つのパターンでまとめてみました。また、観光に便利なおすすめのホテル・旅館やアクセス方法などもご紹介していきますので是非参考にして下さい。
有馬温泉の観光モデルコース【車なしの場合】~日帰り
有馬温泉は歴史ある温泉街で、日帰り車なしでも楽しめる観光スポットがたくさんあります。有馬温泉の車なしの観光モデルコース日帰りでは、温泉を中心にレトロな温泉街を散策するのがおすすめです。
「有馬温泉駅」やバス停から観光をスタート地点とするなら、まずはすぐそばの「太閤橋と秀吉像」「ねね橋とねね像」とその周辺を散策します。川沿いは整備されて公園になっているので、階段を下りて有馬川のほとりまで行って歩いてみるのもいいでしょう。どこも写真撮影には絶好の観光スポットです。
「ねね橋とねね像」
続いては、有馬に来たならやはり温泉を楽しみましょう。有馬温泉には「金の湯(金泉)」と「銀の湯(銀泉)」がありますが、どちらも日帰り入浴で楽しめます。「銀の湯」はやや離れているので、時間がない場合は「金の湯」がおすすめです。「金の湯」の外には無料の「太閤の足湯」も隣接しています。
「湯本坂」
有馬温泉の古道「湯本坂」は石畳の坂道で、地元の名物やお土産屋さんが立ち並び、有馬の温泉街の風情を感じることができます。ランチタイムにおすすめのエリアなので、伝統的な和菓子や地元の味覚を是非楽しんで下さい。
「銀の湯」
さらに「銀の湯」へ行くなら「炭酸泉源公園(炭酸泉源)」に立ち寄り(駅から徒歩約15分)、蛇口から出る飲用専用の炭酸水を試飲してみるのもおもしろそうです。有馬名物「炭酸せんべい」もすぐそばで作られています。泉源は「炭酸泉源」以外にも「天神泉源」、「御所泉源」、「極楽泉源」があるので、泉源巡りをしてみるのもいいでしょう。
有馬の温泉街は細い坂道や石畳の道が多いので、歩きやすい靴でこまめに休憩を挟んで移動することをおすすめします。有馬温泉のご当地グルメやお土産屋さんなど、多くのショップが軒を連ねています。また、もし時間に余裕があれば後述する1泊2日観光スポットも加えるなど、アレンジしてみてもいいでしょう。
「太閤橋と秀吉像」「ねね橋とねね像」とその周辺 → 日帰り入浴(「金の湯」「銀の湯」「太閤の足湯」)→ 湯本坂 → 泉源巡り(「炭酸泉源」「天神泉源」「御所泉源」「極楽泉源」)
有馬温泉の観光モデルコース【車なしの場合】~1泊2日
続いて、有馬温泉を1泊2日で車なしで楽しめる観光モデルコースです。日帰りと比較すると、時間に余裕がある分、少し遠くまで足を延ばします。
まず、1日目は上記の日帰りモデルコースから「金の湯」と「銀の湯」の日帰り入浴を省いたコースです。温泉はホテル・旅館に早めにチェックインして宿でゆっくりと楽しむことにします。
2日目はお寺巡りからスタートします。有馬温泉には多くのお寺があり、景色のよさや歴史的に価値が高い、国の重要文化財にもなっているところまであります。
北政所ねねさんの別邸跡と伝えられ、樹齢300年ともいわれる沙羅双樹が見事な「念仏寺」、724年に創建され金色に輝く「薬師如来」が見どころの「温泉寺」、有馬温泉の氏神で子宝に恵まれるといわれている「湯泉神社(とうせんじんじゃ)」などがありますが、「温泉寺」と「湯泉神社」あたりは階段が厳しいかもしれません。「太閤の湯殿館」では「極楽寺」裏の床下に秀吉がねねのために造った「岩風呂、蒸し風呂」の遺構などを見ることができます。
その後は有馬温泉の温泉街から少し歩くことになりますが(約20分)、「六甲有馬ロープウェイ」で六甲山へ向かいます(約12分)。六甲ガーデンテラスなどでおししい空気を吸いながら、山頂の展望台からは神戸や大阪の景色をを楽しみます。
お寺巡りと「六甲有馬ロープウェイ」の順番はどちらが先でも問題ありませんので、帰りのルートに合わせて選ぶといいでしょう。ランチタイムはどちらの観光スポットでも大丈夫です。
1日目
「太閤橋と秀吉像」「ねね橋とねね像」とその周辺 → 湯本坂 → 泉源巡り(「炭酸泉源」「天神泉源」「御所泉源」「極楽泉源」)→ ホテル・旅館へ
2日目
ホテル・旅館 → お寺巡り(「念仏寺」「温泉寺」「湯泉神社」など)→ 太閤の湯殿館 → 六甲有馬ロープウェイ
有馬温泉のおすすめのホテル・旅館
有馬温泉は人気の温泉地とあって素敵なホテル・旅館が多いです。歴史ある建物などレトロ感のある名宿もいくつかありますが、宿泊料金は高いイメージがあります。
ここでご紹介しているホテル・旅館は車なしでも便利な駅から徒歩圏内のアクセス良好な3軒で、宿泊料金が高い順に掲載しています。それぞれ趣のある素敵なホテル・旅館ばかりですので、予算や趣向に応じて選んでいただければと思います。
有馬温泉 中の坊 瑞苑
「有馬温泉 中の坊 瑞苑」は神戸電鉄「有馬温泉駅」から徒歩約5分ほどで、温泉街の非常に便利な場所に位置しています。無料送迎バスも利用できて、アクセスは申し分ありません。
約1300年の歴史ある「金泉」と「銀泉」の2種類の温泉があり、庭園を望む露天風呂やミストサウナ付きの開放的な大浴場、貸切家族風呂など、さまざまなタイプのお風呂場があります。部屋は上質な和室や和洋室、ツインから温泉露天風呂付きの客室まで備え、食事は瀬戸内海や日本海の新鮮な海鮮や神戸牛など、さまざまな会席料理を楽しめます。
小学生以下は宿泊不可で、ゆったりと寛げる大人のための老舗高級旅館です。将棋の王位戦七番勝負の対局場としても使われています。
有馬温泉 陶泉 御所坊
「有馬温泉 陶泉 御所坊」は神戸電鉄「有馬温泉駅」から徒歩約10分ほどで、希望があれば送迎も利用できます。
1191年創業という有馬温泉で最も古い歴史ある温泉旅館で、文豪・谷崎潤一郎など、多くの著名人に愛されました。登録有形文化財に指定されており館内は異国情緒漂うモダンな空間で、わずか14室という部屋はどこかノスタルジックな雰囲気が漂います。
一番の特徴は内湯は男女別の石造りの半露天・半混浴の金泉大浴場で、有馬温泉の名物といってもいいでしょう。食事は朝・夕食ともに和食中心で、神戸牛などの名物料理も楽しめます。
有馬温泉 ホテル花小宿
「有馬温泉 ホテル花小宿」は神戸電鉄「有馬温泉駅」から徒歩約10分ほどで、上記の「陶泉 御所坊」とは姉妹館になります。希望があれば送迎も利用できます。
今回ご紹介している3軒の中では最もリーズナブルな料金設定ですが、神戸港開港期の風情が残るノスタルジックな雰囲気で、わずか9室の部屋はレトロな客室や庭園を望める客室など1部屋1部屋異なるさまざまなタイプがあります。
温泉は五右衛門風呂を含む2つの貸切風呂の他、すぐそばの「陶泉 御所坊」の半露天・半混浴の金泉大浴場も利用できます。料膳「旬重」では炭火焼料理や羽釜で炊き上げるご飯がおししく好評です。
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有馬温泉の観光~アクセス
続いて、有馬温泉へのアクセスです。
有馬温泉は関西の奥座敷と呼ばれるだけあってアクセスは電車、バス、車などさまざまあって、どの方法を選んでも便利にアクセスできます。神戸以外の主要都市からのアクセスもかなり短時間で行けます。
筆者は三宮から有馬温泉へ往路は電車、復路はバスを利用したことがあります。所要時間はほとんど同じでしたが、乗り換えがない分だけバスのほうが便利でした。他にも六甲山頂から有馬温泉まで「六甲有馬ロープウェイ」で約12分なので、六甲山を経由する方法もあります。
では、有馬温泉へのアクセス方法を順番に見ていきましょう。
電車の場合
有馬温泉への電車によるアクセスの場合、神戸電鉄「有馬温泉駅」が最寄駅となります。
「三宮駅」からは所要時間は約35分ほどですが、神戸市営地下鉄「谷上駅」と神戸電鉄「有馬口駅」で計2回の乗り継ぎが必要です。スーツケースなど荷物が多い場合はやや大変です。なお、JR「三宮駅」から神戸市営地下鉄「三宮駅」へは徒歩で行けます。
新幹線の場合は、JR「新神戸駅」から神戸市営地下鉄で「谷上駅」で乗り換え、「神戸空港」からは「三宮駅」で乗り換えます。
電車の場合
- 神戸市営地下鉄「三宮駅」→「谷上駅」→ 神戸電鉄「有馬口駅」→「有馬温泉駅」(約35分)
- 神戸空港 → ポートライナーで「三宮駅」へ(約30分)
バスの場合
有馬温泉への電車によるアクセスの場合、各主要駅や関西国際空港・伊丹空港などから多数の便が出ています。主要都市からは直行便が出ているので、荷物が多い場合はバスでのアクセスがおすすめです。
バスの場合
- JR「三宮駅」東口「ミント神戸1階」→ JR高速バス(有馬エクスプレス)で約30分、または路線バスで「有馬温泉」まで約40分
- JR「大阪駅」・阪急「梅田駅」→ JR高速バス(有馬エクスプレス)・阪急高速バスで「有馬温泉」まで約60分
- JR「京都駅」→ JR高速バス(有馬エクスプレス)・阪急高速バス・京阪高速バスで「有馬温泉」まで約70分
- 伊丹空港 → 有馬温泉直通高速バスで約30分、または阪急バスで宝塚乗り換え約75分で「有馬温泉」到着、その他、三宮経由などあり
- 関西国際空港 → 空港リムジンバス、または路線バスで約65分(第1ターミナル)、または80分(第2ターミナル)で三宮バスターミナル
車の場合と駐車場
有馬温泉への車によるアクセスは、高速道路を利用する場合、最寄りのインターチェンジは出発地によって異なります。所要時間は三宮から約30分、大阪方面からも約30~40分とアクセス良好です。
遠方から訪れてレンタカーで有馬温泉へ向かう場合は、カーナビも利用するといいでしょう。
車の場合
- 三宮(新神戸)→ 阪神高速新神戸トンネル「箕谷JCT」→ 阪神高速北神戸線「有馬口IC」→ 県道51号で約3km(約20~30分)
- 大阪→ 近畿自動車道「吹田JCT」→ 中国自動車道「西宮山口JCT」→ 阪神高速北神戸線「西宮山口南IC」→ 県道98号線で約3km(約40分)
- 伊丹空港 → 国道176号 → 中国自動車道「宝塚IC」→ 阪神高速北神戸線「西宮山口南IC」→ 県道98号線で約3km(約30分)
- 関西国際空港 → スカイゲート「関西国際空港IC」→ 阪神4号湾岸線「りんくんJCT」→ 阪神16号大阪線「南港JCT」→ 阪神1号環状線「西船場JCT」→ 阪神11号池田線「中之島JCT」→ 阪神7号北神戸線「西宮山口南IC」→ 県道98号線で約3km(約120分)
駐車場
ホテル・旅館の駐車場または提携駐車場、近隣のコインパーキング
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有馬温泉の観光モデルコース【車なしの場合】~まとめ
今回は、有馬温泉の観光モデルコース【車なしの場合】を日帰りと1泊2日の2つのパターンでまとめてみました。また、観光に便利なおすすめのホテル・旅館やアクセス方法などもご紹介してきました。
有馬温泉は比較的、狭い範囲に観光スポットが集中しているので車なしでも十分に楽しめます。おすすめの観光モデルコースは日帰りと1泊2日で、以下の通りです。
「太閤橋と秀吉像」「ねね橋とねね像」とその周辺 → 日帰り入浴(「金の湯」「銀の湯」「太閤の足湯」)→ 湯本坂 → 泉源巡り(「炭酸泉源」「天神泉源」「御所泉源」「極楽泉源」)
有馬温泉の観光モデルコース【車なしの場合】~1泊2日
1日目
「太閤橋と秀吉像」「ねね橋とねね像」とその周辺 → 湯本坂 → 泉源巡り(「炭酸泉源」「天神泉源」「御所泉源」「極楽泉源」)→ ホテル・旅館へ
2日目
ホテル・旅館 → お寺巡り(「念仏寺」「温泉寺」「湯泉神社」など)→ 太閤の湯殿館 → 六甲有馬ロープウェイ
有馬温泉のホテル・旅館は宿泊料金は高いイメージがありますが、こちらでは駅から徒歩圏内の車なしでもアクセスがいい3軒の宿を紹介しています。
歴史ある建物などレトロ感のある名宿も多く素敵なホテル・旅館ばかりですので、予算や趣向に応じて選ぶのがおすすめです。
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有馬温泉は各主要都市からのアクセスもよく、「三宮」からは約30分ほどの所要時間で到着します。おすすめのアクセスは乗り換えのないバスですが、ご都合に合わせて選ぶといいでしょう。
有馬温泉を訪れる際には、ご紹介した観光モデルコースを参考に観光スポットを巡り、有馬の歴史や文化を存分に楽しんで下さい。近くの六甲山や神戸といっしょに観光するのもおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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