飛騨高山の観光モデルコース【車なしの場合】！おすすめのホテルとアクセスも

「古い町並」

岐阜県にある飛騨高山は歴史と伝統が息づく、四方を山で囲まれたエリアです。特に「古い町並」や「白川郷」などが有名で、毎年多くの観光客が訪れます。

他にも「高山陣屋」や「朝市」など江戸時代の歴史的建造物や文化が今なお残り、当時の雰囲気を今に伝えています。

飛騨高山は日本の歴史や伝統、さらに昔ながらの風景が好きな方には最高の場所ですが、ではこれらの観光スポットをどう巡ったらいいものか悩んでいるという方もいらっしゃることでしょう。そこで「白川郷」から高山市内、下呂温泉を旅した経験のある筆者が、車なしの観光モデルコースとして徒歩圏内の場合と電車・バスを利用した場合に分けて提案していきます。

また、この飛騨高山には観光に便利なホテルや旅館も多く、観光客にとっては選ぶのに迷うことも多いです。おすすめのホテルや旅館も紹介していきます。

飛騨高山を日帰りでコンパクトに観光したい、あるいは1泊2日で観光したいという方にはきっと参考になるのではないかと思います。

今回は、飛騨高山の観光モデルコース車なしの場合とアクセス情報などを紹介していきます。また、観光に便利なおすすめのホテル・旅館などもご紹介しますのでぜひ参考にして下さい。

飛騨高山の観光モデルコース【車なしの場合】

「古い町並」↑

飛騨高山を車なしで観光する場合、徒歩か電車・バスなどの交通機関を利用することになりますが、観光に使える時間はそれぞれ異なることを想定して日帰りと1泊2日の2つの観光モデルコースを紹介します。

日帰りの場合は徒歩圏内でコンパクトに巡るコース、1泊2日の場合は高山市内から足を延ばして巡るコースを加えました。

日帰りモデルコース～高山駅周辺を徒歩で観光

「高山陣屋」↑

日帰りコースは、JR「高山駅」を出発点として高山市内を徒歩で観光するコースです。観光スポットは有名な「古い町並」周辺に集中しているので、迷うことなくスムーズに観光できるはずです。

JR「高山駅」に到着したならまずは「高山陣屋」へ向かいます（徒歩約10分）。「高山陣屋」は日本で唯一の現存する代官所で、江戸時代のままの姿が見られる高山の歴史的シンボルです。

すぐそばには「陣屋前朝市」があり、民芸品や新鮮な野菜・果物、花など四季折々、季節に合わせてお手頃価格で販売されています。飛騨高山の朝市は、千葉県勝浦市と石川県輪島市の朝市と並んで日本三大朝市といわれており、高山には陣屋前広場と宮川沿いの2か所があり、ともに12時までの営業時間です。「宮川朝市」に間に合わないという場合は順序を入れ替えるのもいいでしょう。

「高山陣屋」の後は中川に架かる「中橋」を渡り、「古い町並」へ向かいます。「中橋」は飛騨高山を代表する橋で赤い欄干が美しく、中橋下流の筏橋からの姿もおすすめです。高山市内観光のハイライトともいえる「古い町並」は趣のある建物が立ち並び、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚になります。

飛騨牛や飛騨そば、郷土料理などのグルメスポットも多いので、ランチは「古い町並」周辺でいただくのがおすすめです。最後は飛騨高山の歴史や高山祭など高山の魅力を展示している「まちの博物館」に立ち寄り、日帰りの旅を締めくくります。

各観光スポットの距離は徒歩数分なので、ランチタイムを含めて所要時間は5～6時間と考えて十分でしょう。

1泊2日モデルコース～白川郷・飛騨古川などを電車・バスで観光

飛騨高山はJR「高山駅」から徒歩で観光できるコンパクトさが魅力ですが、時間に余裕がある1泊2日の場合は上記の日帰りモデルコースに高山市から少し離れた「白川郷」「飛騨古川」「飛騨の里」などがおすすめです。

いずれも飛騨高山の歴史や伝統を感じさせる観光スポットで、電車やバスで移動しながらの観光できるのでぜひ足を延ばしてみて下さい。日帰りモデルコースをうまくアレンジしながら取り込んでいくのがおすすめです。

筆者は北陸新幹線で富山からバスで「白川郷」へ行き観光とランチ、その後、バスで高山市内へ移動し夕方「古い町並」を散策し、高山市内のホテルで1泊し、2日目は上記の日帰りモデルコースを楽しんで下呂温泉に移動し宿泊、3日目は下呂温泉を観光し名古屋を経由して東京へ戻りました。

白川郷

三角屋根の合掌造りで有名な世界遺産「白川郷」は是非とも訪れてみたい観光スポットです。100軒を超える集落は昔の日本の風情を感じさせ、さらに展望台からの眺めは集落全体を見渡せる絶景でのどかな日本の原風景が広がっています。高山市内からはバスで1時間近くかかりますが、飛騨高山に来たなら見逃せない観光スポットのひとつです。

「白川郷」へのアクセス
JR「高山駅」→ 濃飛バス「白川郷」下車すぐ（約50分）

飛騨古川

「飛騨古川」は白壁土蔵が続くノスタルジックな街並みが魅力で、古い町家を沿って流れる瀬戸川には鯉が泳ぎます。半日あれば十分に楽しめるので、是非とも散策してみることをおすすめします。

「飛騨古川」へのアクセス
JR「高山駅」→ 電車で約15分 → 徒歩数分で観光スポットへ

飛騨の里

合掌造りなど飛騨の山村の様子をを再現した「飛騨の里」ものどかで、高山市内中心部とはまた違った魅力があります。「飛騨の里」がある「飛騨の里通り」には「飛騨高山美術館」もあり、自然とアートが楽しめる独特のエリアになっています。電車やバスで移動しながらの観光では高山市内から最も近い観光スポットです。

「飛騨の里」へのアクセス
JR「高山駅」→ 濃飛バス「飛騨の里」下車すぐ（約10分）

飛騨高山の観光～おすすめのホテル

「飛騨高山」の周辺には、素敵なホテルや旅館が多いですが、こちらではJR「高山駅」近くのホテルを2軒、JR「高山駅」から車（送迎あり）で約10分から1軒をおすすめのホテルとして紹介します。

アクセスや食事のよさ、温泉など、それぞれ特徴があって口コミの評判もいいホテルなので参考にしていただければと思います。

東急ステイ飛騨高山 結の湯(むすびのゆ)

この「東急ステイ飛騨高山 結の湯(むすびのゆ)」はJR「高山駅」から徒歩約2分、「古い町並み」までは徒歩約10分と観光には絶好の場所に位置しています。

一番の特徴はやはりアクセスのよさですが、庭園温泉大浴場や最上階展望ラウンジからの高山市内・北アルプスの眺めなどもおすすめポイントです。

メルキュール飛騨高山

この「メルキュール飛騨高山」もJR「高山駅」から徒歩約4分とアクセス良好で、観光に便利なホテルです。

上記の「東急ステイ飛騨高山 結の湯」と共通点が多いですが、こちらの「メルキュール飛騨高山」は最上階の3種類の温泉から高山の街並みを一望できます。

飛騨高山温泉 ルートイングランティア飛騨高山

この「飛騨高山温泉 ルートイングランティア飛騨高山」はJR「高山駅」から車で約10分と、上記2軒のホテルと違ってやや距離があります。JR「高山駅」からのアクセスはホテルの無料送迎（所要時間約15分）を利用します。

一番の特徴は天然温泉があることで、美肌の湯にゆっくり浸かることができます。高い場所に位置しているので部屋や温泉から高山市内の眺めがよく、また食事も好評です。

飛騨高山の観光～アクセス

飛騨高山へは電車（新幹線含む）・バス・車によるアクセスが中心です。岐阜県のほぼ中央に位置する飛騨高山には新幹線も通っていないため、アクセスがいいとはいえず、さまざまなルートから選択することになります。

それぞれの出発地や観光ルートなどを考慮して選んでいくのがおすすめです。

電車の場合

飛騨高山へのアクセスは電車で行くなら、遠方からの場合は新幹線で富山か名古屋へ向かい「ワイドビューひだ」に乗り換えて高山へ向かうのが最短ルートです。出発地によって富山か名古屋、どちらかを選ぶことになります。

新幹線・電車の場合
東京方面から
・東海道新幹線で名古屋へ（最短約1時間40分）→ 名古屋から「ワイドビューひだ」で高山へ約2時間20分
・北陸新幹線で富山へ（最短約2時間10分）→ 富山から「ワイドビューひだ」で高山へ約1時間30分

大阪方面から
・東海道新幹線で新大阪から名古屋へ（最短約50分）→ 名古屋から「ワイドビューひだ」で高山へ約2時間20分
・大阪から「ワイドビューひだ」で高山へ約4時間10分

バスの場合

飛騨高山へのバスでのアクセスは、東京・大阪・名古屋をはじめ各地から出ています。所要時間を電車と比較すると名古屋からはほぼ同じ、他は新幹線使用の場合は電車でのアクセスがやや早いといえます。

バスによるアクセスは白川郷など観光スポットも経由するので、小回りが利いて便利な場合があります。観光ルートに合わせて検討するのがおすすめです。

バスの場合

• 東京から
  新宿（濃飛バス・京王バス）→ 飛騨高山へ約5時間30分 ※時刻表
• 大阪・京都から
  難波駅西口（濃飛バス・近鉄バス）→ 京都 → 飛騨高山へ約5時間30分 ※時刻表
• 名古屋から
  名古屋（濃飛バス・名鉄バス・JRバス）→ 飛騨高山へ約2時間30分 ※時刻表
• 岐阜から
  名鉄岐阜（濃飛バス・岐阜バス）→ 飛騨高山へ約2時間 ※時刻表
• 金沢から
  金沢駅（濃飛バス・北陸鉄道）→ 白川郷 → 飛騨高山へ約2時間10分 ※時刻表
• 富山から
  富山駅（濃飛バス・富山地鉄）→ 白川郷 → 飛騨高山へ約2時間15分 ※時刻表
• 松本から
  松本バスターミナル（濃飛バス・松本電鉄）→ 平湯 → 飛騨高山へ約2時間15分 ※時刻表

車の場合と駐車場

飛騨高山に車でのアクセスは、高速道路を利用する場合は「高山IC」が最寄りのインターチェンジとなります。関東方面以外からはほぼ迷うことはないと思われますが、関東方面からは何通りかアクセス方法があります。所要時間は長時間で選んだルートによってかなり異なるので、出発地からの最短ルートを選ぶといいでしょう。

車の場合

• 関東方面
  「高井戸IC」→ 岡谷JCT → 長野自動車道「松本IC」→ 国道158号 → 安房トンネル → 国道158号で飛騨高山へ（約3時間40分）
  「高井戸IC」→「中津川IC」→  国道257号 → 下呂 → 国道41号で飛騨高山へ（約4時間20分）
  「高井戸IC」→ 中央自動車道「伊那IC」→ 県道203号 → 権兵衛トンネル → 国道361号で飛騨高山へ（約4時間40分）
  「東京IC」→ 一宮JCT → 東海北陸自動車道 → 飛騨清見JCT → 中部縦貫道 →「高山IC」で飛騨高山へ（約6時間）
  「東京IC」→ 東名高速 → 豊田JCT → 東海環状自動車道 → 美濃関JCT → 東海北陸自動車道 → 飛騨清見JCT → 中部縦貫道 →「高山IC」で飛騨高山へ（約6時間）
  「東京IC」→ 新東名高速 → 豊田東JCT → 東名・名神高速 → 一宮JCT → 東海北陸自動車道 → 飛騨清見JCT → 中部縦貫道 →「高山IC」で飛騨高山へ（約6時間30分）
• 関西方面
  「豊中IC」→ 名神高速 → 一宮JCT → 東海北陸自動車道 → 飛騨清見JCT → 中部縦貫道 →「高山IC」で飛騨高山へ（約4時間）
• 北陸方面
  「金沢東IC」 → 北陸自動車道 → 小矢部砺波JCT → 東海北陸自動車道 → 飛騨清見JCT → 中部縦貫道 →「高山IC」で飛騨高山へ（約1時間50分）
• 上信越方面
  「中郷IC」 → 長野自動車道「松本IC」 → 国道158号 → 安房トンネル → 飛騨高山へ（約3時間20分）

駐車場
ホテルの駐車場または提携駐車場、近隣のコインパーキング

飛騨高山のモデルコース車なしとおすすめホテル・アクセス～まとめ

今回は、飛騨高山の観光モデルコース車なしの場合とおすすめホテル、アクセス情報などについて紹介してきました。

飛騨高山の観光モデルコースで車なしの場合は、以下の日帰りと1泊2日の2パターンがおすすめです。

飛騨高山のおすすめのホテルは、JR「高山駅」近くのアクセス抜群で観光に便利な「東急ステイ飛騨高山 結の湯(むすびのゆ)」と「メルキュール飛騨高山」、JR「高山駅」から車（送迎あり）で約10分の眺望抜群で天然温泉のある「飛騨高山温泉 ルートイングランティア飛騨高山」です。

また、飛騨高山へのアクセスは電車やバス、車などさまざまなアクセス方法がありますが、新幹線も通っていないため決して便利とはいえず、出発地や観光ルートなどに応じてさまざまなルートから選択することになります。

飛騨高山の観光モデルコースで車なしの場合なら徒歩圏内の「古い町並」を中心とした高山市内、時間に余裕があれば「白川郷」「飛騨古川」「飛騨の里」から選ぶのがおすすめです。

ぜひ飛騨高山を訪れて、日本の歴史や伝統に触れてみて下さい！

最後までお読みいただき、ありがとうございました。